山口ブス伝説の真相?山口に伝わる姫山伝説から読み解く

山口市の姫山周辺で語られる 姫山伝説 というものをご存知ですか?

山口市周辺に住んでいれば耳にしたことはあるかもしれません。

もしかすると、一時期話題になった「山口ブス伝説」の方でなんとなく覚えている人もいるかな?

日本テレビ「月曜から夜更かし」で数年前に取り上げられた「山口県ブスの呪い問題」

とある呪いの影響でその近辺には美しい女性が生まれないという伝説です。

実際に美人がいるか、いないかはさておき
その伝説はどんなお話なのか調べてみました!

山口市で語られる 姫山伝説 について

姫山は山口市の市街地にある標高199メートルの山です。
山の中腹辺りに小さな神社があって、登山道も整備されています。

姫山伝説

山口盆地の中にぽつんと現れる小さな山。
姫山というどこか可愛らしい名がついていますが、そこに伝わる伝説は少し悲しいお話です。

姫山伝説の概要

市内の方であれば意外とよく知られている姫山伝説ですが、実は資料によっては様々なバリエーションがあります。

その中でもとくに代表的なもの、よく伝え聞くものはこちら。

その昔、殿様が山口城下の美女に恋慕をよせ、殿中に捕らえようとしたが、美女は殿様の邪意を受け入れなかったため、激怒した殿様は美女を縛って城の井戸に釣り下げ蛇責めにした。美女は自らの美しく生まれた身のつらさを、二度と後々の女性にさせぬため『この山の上から見えるかぎりの土地では、永久に容姿端麗の女性は生まれぬように』と悲しみ悶え死んだ。

ウィキペディアより引用

所々は違ってもこの『容姿が整っているが故に苦しい思いをした女性が、これ以上苦しむ娘が生まれないようにと願った』という大筋は変わりません。

一見「美しく生まれた不幸を呪って死んだ」お話かと思いきや、「自分と同じ不幸にあわないように」という願いが込められた切ないお話でもあります。

この姫山伝説は、いつ頃生まれたお話なのか、伝説に出てくる美しい女性は存在していたのかどうか、詳しいところはわからないそうです。

いつの間にかこの地域でひっそりと話されるようになり、口頭で伝わり、伝説となったのかもしれません。

しかし、実はこのお話の元になったのではないかと考えられる史実が存在しているのです。

毛利輝元の側室 二の丸殿

他にも姫山伝説の元となったお話なのではないか?とされているものはいくつか存在します。
その中のひとつにあるのが、毛利輝元の二の丸殿誘拐事件

“誘拐事件”とは、なんて物騒な名前なんだ!と思いますが、本当に物騒なお話です。

二の丸殿誘拐事件

二の丸殿と呼ばれる女性は、関ケ原の合戦で西軍の総大将を務めた毛利輝元の側室・清泰院せいたいいん

広島城の二の丸に住んでいたので『二の丸殿』と呼ばれました。

御簾

輝元の家臣である児玉元良こだまもとよしの娘です。

幼少期に自宅門前で遊んでいたところ、その美しい容姿と愛らい姿が輝元の目に留まり、以来たびたび輝元は児玉のもとを訪れるようになったとか。

なんだか、光源氏と紫の上を思い出しますね。

それをあまり快く思わなかった児玉は、娘が12歳になると杉元宣すぎもとのぶの元へと嫁がせました。

しかし幼い頃から目をつけていた娘が自分ではない男のもとへと嫁いだことが気に入らない輝元は、夫のいない間を狙って二の丸殿を誘拐したのです。

なんて大胆で傲慢!
しかし時代も時代だし、そういうこともあったのかもしれない…と納得しかけていたら、もちろん納得できる件ではなかったようで。

これに怒った杉元宣は、大阪の豊臣秀吉への直訴を計画します。

輝元よりも上の人に頼り、懲らしめてもらおうとしたんですね。

しかし残念なことに、事の重大さに気づいた小早川隆景が杉の殺害を命じ、大島の船隠で暗殺されたそうです。

💭 小早川隆景こばやかわたかかげって?
小早川隆景は、小早川家に養子に入った毛利元就の三男坊。元就の血を最も色濃く受け継いでいて、大変思慮深く、物事の先まで考えて行動するタイプであったそうです。

そんな隆景は、杉のことを不憫には思いつつも、これが秀吉に伝えられることで毛利家が不利になることを恐れ仕方なく動いたのでしょう。

海

これ以来、徳山湾を毛利家の船が通ると海が荒れるようになったといいます。

姫山伝説へとつながる流れ

毛利輝元に誘拐され、夫を殺され輝元の側室として迎えられた二の丸殿は、その後、二人の男児と女児を生みます。

関ヶ原の戦いに敗れたのち、毛利家は周防国と長門国に厳封され、毛利家は萩へと移りますが、二の丸殿は山口の覚皇寺に身を寄せました。

和室

そこで32歳の若さで病死しています。

二の丸殿は亡くなる前に「美しく生まれてしまったが故に夫に非業の死を遂げさせ、正室の南の方様からはひどい嫉妬や仕打ちを受けた」と話し、「早くあの世に参り、夫に謝りたいが果たしてこの身を許してくださるだろうか」と嘆いたといいます。

そして「せめて後の世の女性が同じように苦しまぬよう、この姫山から見える限りの地では美人を生ませぬことにしたい」と願ったそうです。

この話を実際に二の丸殿が口にされたのかどうかはわかりませんが、「容姿が美しく生まれたが故に翻弄された」女性が自分の人生を悲しんでいたというのは、物語としてしっくりくる話ではありますよね。

これが姫山伝説の元となったエピソードではないかといわれています。

今でも相当スキャンダルな話ですが、当時もあまり大きな声では言えない話だったのではないでしょうか。

それがどこからか口頭で伝わり、だんだんと姿を変え、姫山伝説という形で今に残っているのかもしれません。

ブスの呪いは本当なのか?

疑問

残されている話もどこかあやふやで、どの伝説が本当なのかはわからない。

そんな姫山伝説ですが、山口県のブスの呪いは本当なのか?が一番気になるところです。

もう、ぶっちゃけって言ってしまうなら都市伝説以外の何物でもないといった印象です。

姫山伝説があろうがなかろうが、美人さんもいれば普通の人もいるって感じですね~
私個人としては、意外と美人さんはたくさんいるけどなぁ~と思います。

まとめ

テレビで放送されたこともあり、県内でも有名な「山口ブス伝説」の真相。
蓋を開けてみるとひとりの女性の悲しい運命の話でしたが、それが”呪い”として今も残っているのかどうか…

『伝説』として今も残っている不思議なお話でした。

似ている方言、似ていない方言?

2019.01.29

山口県の歴史ゆかりの観光スポットをピックアップ!

2019.01.23

女流作家・宇野千代も愛した『いが餅』を再現!

2019.01.16

山口県のお茶をつかった濃厚な小野茶サブレ

2018.10.26

花に彩られた東行庵の風景

2018.09.28