梅雨に入り、雨にうんざりとする季節になってきましたが、防府市の阿弥陀寺では あじさいまつり が開催されています。

約80種、4000株のあじさいが咲き誇り美しい光景が広がるあいじさい寺
とても風情があって、思わずカメラを構えたくなる光景です。
あじさいの溢れる阿弥陀寺
あじさい寺として有名な阿弥陀寺。
前回足を運んだ3月の上旬頃はポツポツと地元の方がいるくらいでとっても静かでしたが、あじさいまつりの期間は平日だというのに多くの人がひっきりなしに訪れていました!
足を踏み入れた途端、たくさんのあじさいが色鮮やかに咲き誇って私たちを迎えてくれます。

どの方向を見ても、あじさいばかり。
どこにあじさいが植えてあるのか一目でわかるパンフレットもいただき、境内を散策します。

が、その前に。
前回来た時には見逃していた石風呂をチラリと覗いてみました。

山門をくぐって、すぐ右手に曲がった道の先にあります。
東大寺建立のために従事した重源上人が、東大寺用材の伐りだしに従事する人たちのために設けたものだと伝わる石風呂だそうです。

湯舟に浸かるというものではなくて、現代でいうとサウナのようなもの。
世話役の方が毎月第一日曜日に火を焚いてくれているそうで、神経痛や腰痛によく効くのだとか。
鎌倉時代のサウナを体験できるとはいえ、この小さな扉の中に入るにはなかなか勇気が必要かもしれませんね。
さて、石風呂見学が終わったらもとの道に戻って境内へと。
あじさいなどの販売も行っていました。

鉢植えにされていたあじさいには色んな種類があって、見ているだけでも楽しい気持ちになれます。

普段目にするあじさいとは種類の違う、小ぶりなあじさいがとてもカワイイ!
あじさいはこれだけで、ひとつの花束みたいです。
境内の奥へといけば、まだまだあじさいが植えられています。
本堂は広く開放されていて、縁側や畳のお部屋でお庭のあじさいをじっくりと観賞。
今がちょうど見頃だと思います。
私は雨の降っていない晴れた日に足を運んだのですが、小雨の、あじさいが少し濡れたときに来たらまた違った風景で楽しかっただろうな~と感じました。

そういえば、あじさいの花びらだと思っているこの部分。
これが花びらではない知っていましたか?
実は、葉が変形した
その真ん中にある、小さな蕾のようなものが真花と呼ばれる、あじさいの花なんですって!
よくよく見れば、今まで花びらだと思っていた部分には葉脈のような筋が見えますよね。
あじさいを観察していると、飛んでいた蜂がとまるのは花びらのようにみえる萼ではなくて真花の部分。
『あじさいの花』と思い浮かべる姿が、実は葉だったなんて!

お恥ずかしながら、いろいろな種類のあじさいが植えられているから気付けたことでした。
あじさいは、その葉の色がさまざまな色に変わるので『七変化』や『八仙花』なんて呼ばれることもあるそうです。
土壌が酸性かアルカリ性かによって色が変わる、とよく耳にします。
実際に土壌の酸性度によってあじさいの中ではさまざまな変化が起こり、色が変わっていくそうで、化学変化のようでなかなか興味深いです。
それらを考えながらあじさい観賞するのも、なかなか楽しいですよ。
あじさいまつり

6月1日~6月30日の間はあじさいまつりが行われ、6月17日(日)には花供養や和菓子・お茶の接待などイベントが催されています。
2018年6月17日(日)8:30~16:00
苗木や地元農産物、和菓子の販売。お茶の接待などが行われ、10:30からは花供養が行われます。

近くの春日神社の、春日鬼太鼓が奉納されたりと賑やかな催し。
憂鬱な梅雨の時期に行われる、心躍るあじさいまつりです。
期間中に、ぜひ足を運ばれてみてくださいね。
アクセス
場所 | 東大寺別院阿弥陀寺 |
住所 | 〒747-0004 山口県防府市牟礼1869 |
TEL | 0835-38-0839 |
拝観料 | 大人200円、中学生以下無料(あじさいまつり期間中) |
拝観時間 | 8:30~17:00 |
駐車場 | 無料駐車場あり(乗用車80台、バス6台) |
交通アクセス |
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