ふく提灯 は
山口県下関市で造られている伝統工芸品です。
お土産や引き出物
贈答品として人気です。
ふく提灯 ってなあに?

下関を代表する魚である『ふく』
敵を威嚇させるために空気や水を吸い込んで
体を2倍以上に膨らませる姿がよく知られていますよね。
そんな『ふく』のよく伸びるけれど皮が堅く、
そしてうろこがない特性を生かして作られたのが
『ふく提灯』です!
もともと、そのまるっとした体と
つぶらな瞳は愛嬌があり
キャラクター化されることも多い『ふく』
縞の模様が美しいシマフグや
ハコフグ、とらふぐなどから作られ
その愛らしい姿を求めて全国から
注文がくるのだとか。
下関のあたりでは「ふぐ」のことを
縁起をかついで「ふく」と呼びます。
『福』を連想させる提灯
として『ふく提灯』は人気が高いんです。
ふく提灯のつくり方

出典:下関ふぐ問屋 株式会社酒井商店
ふく提灯の作り方は見ている分には
とっても簡単で分かりやすい工程です。
まず、背を切り開いて
身と骨を取り出します。
切り口から水を流し込んでキレイにしたら
おがくずを詰めて形を整え、
数週間ほど天日干し。
しっかりと形が整ったら、
おがくずを取り出してキレイにし
背中の黒筒や目玉などをつけ
仕上げにニスを塗れば完成です!
こうして説明するには簡単ですが、
ふくの皮を破らずに作れるようになるまで
約2,3年を必要とするらしいです。
いくら他に比べて、ふくの皮が堅いといっても
繊細な作業を要するためとても難しいみたい。
現在、ふく提灯を製造しているのは
下関では一店舗のみ。
ふく提灯発祥の店でもある酒井商店さんです。
下関ふるさと納税の返礼品としても選定されていて
その品質の良さや人気はお墨付き♪
『福』を運ぶ縁起ものとして
県内外で愛されている山口県の工芸品です^^