宗隣寺の閑寂な趣の須弥山式禅宗庭園『龍心庭』

宗隣寺 という寺院を知っていますか?

山口県宇部市にある臨済宗の寺院で
「禅の真髄を説いている」と言われる庭園が広がっています。

かなり古くからの歴史が残る、古刹です。

宇部市の 宗隣寺

宗隣寺
山口県内にも立派な庭園はいくつかありますが、

宇部市にある宗隣寺そうりんじの庭園「龍心庭」は、
山口県最古の庭園として知られています。

常栄寺の「雪舟庭」よりももっと遠く、
「龍心寺」は南北朝時代に作られたと言われているんです。

同時期につくられた類似の庭園は、
京都の知恩院や南禅寺の庭園があります。

どちらも、とても素敵な寺院ですよね^^

宗隣寺も禅のお寺だからか、
とても静かな空気が流れています。

宝亀8年(777年)に唐より来朝した為光和尚が寺を開き、
松江山普済寺として創建したのが始まりとされていています。

唐
出典:https://www.photo-ac.com/

その後、廃絶していたこの寺院を
寛文10年(1670年)に宇部領主であった福原氏が宗隣寺として建立しました

以降、永く大事にされ、宗隣寺の庭園は

「深淵な禅の真髄を説く」

という閑寂な趣で、国の名勝庭園に指定されています。

宗隣寺の龍心庭

龍心寺
宗隣寺本堂の北側にある「龍心庭」
今から約650年前につくられた池泉式庭園です。

山畔を利用してつくられており、
山畔を利用した池庭はなんと全国に2つしかないらしいんです。

たしかに、あまり見ることのない庭園ですよね。

この形がめずらしいのかどうなのか、

正直なところ私も庭園について
あまり詳しいわけではないので知ったかぶりはできないのですが…

それでも印象として、

南北朝時代の庭園というものは
どこか質素であるというか…賑々しくなく、静かです。

それは鎌倉時代になって中国から本格的に禅が伝わり、
日本庭園も禅の影響を大きく受けるようになったせいなのかもしれません。

「龍心庭」にも禅を感じる場所が多くあります。

池の中に配した8つの石は
夜泊石よどまりいし」と呼ばれるもの。

夜泊石

蓬莱思想からきたもので、

蓬莱島にある仙薬財宝を求めるため
夜半、海に停泊している船の姿を現しています。

「龍心庭」の空間構成の見事さは類い稀であるといいます。

アクセス

宗隣寺 龍心寺
〒755-0067
山口県宇部市小串210番地宗隣寺龍心寺
 
[TEL]0836-21-1087
[入園料] 300円
[時間] 9:00~17:00
[定休日] なし
[交通アクセス]
  • JR宇部線宇部新川駅からバスで10分→「小串」バス停から徒歩で5分
  • 山陽道宇部ICから車で7分
  •  

    宗隣寺は漢陽寺や般若寺と同じ、
    中国観音霊場のひとつともされています。