歴代藩主に厚く尊崇された山口県岩国市の『白山比咩神社』

白山比咩神社 という神社を知っていますか?

山口県岩国市の錦帯橋ほど近くにある神社です。
もしかすると、石川県の方々には「えっ?」とビックリされてしまうかも。

白山比咩神社は
石川県では「白山さん」「加賀一ノ宮」として親しまれている大きな神社です。

そして岩国市の白山比咩神社は、
石川県の白山比咩神社から分霊を移し、祀ったとされています。

白山比咩神社

錦帯橋
画像出典:https://www.photo-ac.com/
 
白山比咩神社は錦帯橋のほど近く、
山裾にひっそりと佇んでいます。

ともすれば見逃してしまいそうな場所にありますが、
通りすがりに鳥居を目にすれば無視できない存在感が。

比較的観光客の多い他と比べて奥まったところにあるので、
喧騒から離れ、静かでゆったりとした時間の流れを感じながら参拝できる神社です。

白山比咩神社

白山比咩神社の紋は「蛇の目九曜紋」
旧岩国藩を治めた吉川氏が近代に使われた紋です。

岩国を治めた吉川氏

よほど歴史に詳しい人でなければ「吉川氏って?」と思うかもしれません。
実は、吉川氏は歴史の要所要所で武功を挙げています。

萩藩からは支藩とは認められておらず、
いち領主の立場でありながら、
江戸時代には大名の扱いを受け、参勤交代も行っていたほど。

けれども吉川家が藩として認められたのは
大政奉還後の慶応4年とたいへん遅く、
そこには政治的な思惑、いわゆる大人の事情というものがありました。

白山比咩神社は、そんな歴代藩主の尊崇厚く、
城山の一部が奉納されるなど、たいへん大切に扱われてきたのです。

白山比咩神社の御祭神

白山比咩神社の御祭神は三神

菊理媛命くくりひめのみこと
小白山比咩命こしらやまひめのみこと
大己貴命おおなむちのみこと(大国主命)

古くより安全の神として崇敬者が多かったそうです。
氏子内には難産などなかったのだとか。

社殿

社殿
白山比咩神社は城山を奉納されたとあるように、
山の斜面を背負う神社です。

大きな神社ではないですが
背後の森から伝わる自然の迫力を感じます。

拝殿

今はとても静かな佇まいをしていますが、
かつては社殿、拝殿、回廊、楼門とそれは豪華な造りで壮麗であったそうです。

残念ながら明治二十三年に焼失してしまい、
現在の社殿は明治三十一年に再建されたものになります。

かつては関西の東照宮と言い伝えられていたそうな…

もしもその姿が今なお残っていたら…

この辺りではあまりお目に掛かることのできない
大変豪華な神社になっていたんでしょうね~

残念、、、

境内の錦川水神社

錦川水神社看板
白山比咩神社境内には、
錦川水神社という小さな神社もあります。

こちらは火を鎮める水神の弥都波能売神みづはのめのかみが祀られていて、
錦帯橋の架かる錦川のために建立された神社。

錦川水神社

古来より優れた水質と豊富な水量によって
地元の人たちの生活を支えてくれた錦川。

現代に至っては奇橋「錦帯橋」が観光客を呼び、
岩国市の繁栄をもたらしている。

しかしその偉大な水恩を忘れつつあるのではないかと、
昭和49年に岩国市観光協会の会長が発起。

伊勢神宮の古材の一部の御分譲を得て建立されました。
錦川の守護神として崇め、水恩に感謝し、
岩国永遠の発展を祈念されています。

アクセス

白山比咩神社
〒741-0081 山口県岩国市横山2丁目8-10
 
[TEL] 0827-41-0600
[交通アクセス] ・山陽自動車道岩国ICから車で7分
・JR山陽本線岩国駅からバスで20分(錦帯橋方面行き「錦帯橋」下車)→徒歩15分
 

 
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