シロヘビは神の使い?天然記念物にもなっている『岩国のシロヘビ』

岩国のシロヘビ を知っていますか?

山口県の岩国市では
古文書に記載されるほど古くから白蛇が目撃されていました。

このシロヘビは国の天然記念物としても指定され
世界的・学術的にもたいへん貴重なシロヘビとされています。

岩国市ではこのシロヘビを保護し、飼育しています。

岩国のシロヘビ

岩国のシロヘビ
岩国でシロヘビが目撃されたもっとも古い記録は
『岩邑年代記』という古文書に書かれています。

1738年(元文3年)
吉川邸の城門付近で、門番により捕獲された記録です。

以降、たびたびシロヘビの姿が目撃され、
江戸時代中期には名前をつけられるほど人々には身近な存在となりました。

シロヘビの誕生

シロヘビの誕生は不明とされていますが、
約380年前に藩主である吉川氏が

ここら一帯で米作りに努めたことが要因ではないかとされています。

その頃この辺りの土地では多くの米倉が建ち、
米を食い荒らすネズミが多く生息していました。

それをエサにして繁殖していたアオダイショウから
突然変異でシロヘビが生まれるようになったのではないかと伝えられています。

シロヘビは、色素細胞の突然変異によるものです。

一般的に『アルビノ』と呼ばれるもの。
聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?

動物に多くみられる変異です。

この色になるのは奇跡というわけではなく、
遺伝子情報の欠損によって先天的にメラニンが欠乏することで起こります。

ほとんどの場合はあまり目が見えなかった、
日光に弱かったりと欠陥が現れますし、

また、白く目立つ外見をしているがゆえに発見されやすく、
自然界で生き抜くのはたいへん困難になります。

そのため白い動物など、白い生き物は
もともと人の目にあまり触れることがなく

それゆえに古くから神の使いとされていたりと
信仰の象徴になることも多かったそうです。

岩国のシロヘビも、
ネズミから米を守ってくれたということもあり

シロヘビは信仰の対象になっていました。

当時から幸運を運ぶ家の守り神として
大切に保護されていたそうです。

現在、岩国のシロヘビは
国の天然記念物に指定されています。

これはただシロヘビだからというわけではなく
一般的にはアルビノの出現が稀であるにも関わらず、
高い頻度でアルビノが出現していたから
だそうです。

それも人間の飼育下で系統をコントロールして生まれるのではなく、
自然界で人の手を加えず繁殖しているから天然記念物となっているのです。

これは地域の方々が昔から
シロヘビを神の使いとして大切にしていたことが大きいです。

今なお岩国のシロヘビは地元の人々に愛されています。

岩国シロヘビの館

山口県岩国市の錦帯橋ほど近くに
岩国シロヘビの館があります。

2016年3月にリニューアルしたばかりのキレイな建物です。

シロヘビの体内構造

以前は小さな観覧所でしたが、
リニューアル後はシロヘビについての学習館としての役割も果たしています。

この日、私が行ったときにも
多くの家族連れが来館していました^^

シロヘビの抜け殻

クイズなど、機械を使ってゲーム感覚で楽しみながら
シロヘビについて知ることができます♪

そして「幸運を呼ぶ家の守り神」
「神様の使い」として大切にされてきたシロヘビとの対面。

※蛇が苦手な方は閲覧にご注意ください。

シロヘビの赤ちゃん

まだ小さなシロヘビちゃんです。

うにょうにょ、にょろにょろと
活発に動き続けていてカワイイ!

大人のシロヘビは
ゆったりとしてまったく動かないのに対して

赤ちゃんシロヘビはあっちにニョロニョロ、
こっちにニョロニョロと落ち着きがなく…

ブレるシロヘビ

写真がブレるーーー!!!(笑)

赤ちゃんシロヘビの瞳は
真っ赤というわけではなく薄くオレンジがかった色でした。

赤ちゃんだからというよりは
個体差なのでしょうか?

もしかしたらこの子も
大人になれば真っ赤な瞳になるのかもしれません。

そして、成体のシロヘビはというと…
岩のすき間に2,3匹ギュウギュウに詰まっていました。

う~~~~ん
そんなところにすし詰めになってるとなぁ

と写真を撮ろうかどうしようか迷っていたら、いました。

一頭だけ、木の枝にぐるりと
長いカラダを丸めて乗っているシロヘビちゃんが!

シロヘビ

おおきい!そして美しい!

昔のひとたちが「神様の使い」と考えたのも頷けます。

私は今まで何度か岩国のシロヘビを見に来ていますが
別段ヘビが得意ではない私でも不思議とシロヘビを見るのは平気です。

それはやっぱり、
この赤い瞳と白いカラダのおかげでしょうか。

アオダイショウであることに変わりはないのに
「なんだかカワイイな」と思うのです。

この不思議な魅力が
地元の人たちに愛された理由でもあるのかもしれません。

ちなみに、この岩国シロヘビの館では
美しい村とシロヘビのイラストが

入館チケットや岩国白蛇物語の伝承を紹介するコーナーなどに描かれています。

シロヘビの館チケット

こちらは岩国市出身の漫画家漆原友紀さんが描かれています。

「蟲師」で知られる漫画家さんです。

私自身、大好きな作品で原作も持っているのですが、
シロヘビ伝承に漆原さんのイラストは本当に雰囲気がピッタリ!

漆原先生のイラスト

昔は岩国で、
こんな風景が広がっていたのかなぁ…

今では生息地域の都市化が進み、
環境変化に伴ってシロヘビの生息数も減少しつつあるそうです。

世界的にも珍しいシロヘビの生息地である岩国市、
岩国白蛇保存会と協力し、シロヘビの保護と繁殖に努めています。

アクセス

岩国シロヘビの館
〒741-0081 山口県岩国市横山2丁目6-52
 
[TEL]0827-35-5303
[開館時間]9:00~17:00
[休館日]無休 ※保守点検等の臨時休館あり
[入館料]高校生以上 200円
    小・中学生 100円
[交通アクセス] 
・山陽自動車道 岩国ICから錦帯橋方面へ約5km(約10分)
・新岩国駅バス停から錦帯橋バスセンター(約15分)→ 徒歩(約10分)
・新岩国駅からタクシー利用(約10分)
 

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