鶴岡八幡宮にも奉納されたことがある伝統工芸品『赤間硯』って??

赤間硯 って知っていますか?

赤間硯は、山口県宇部市でとれるあずき色の石、
赤間石というものを用いてつくられたものです。

かつて、下関の赤間関あかまがせき
つくられ始めたことが由来で『赤間』とついているのだとか。

鎌倉時代の初めに
鶴岡八幡宮に奉納されたという記録が残っていて

大変古くから造り続けられています。

県内の伝統工芸品といえば
萩市の萩焼が一番に出てきますが、

この赤間硯もたいへんすばらしい伝統工芸なんです!

赤間硯 について

赤間硯

現代では筆や墨、硯を用いて
日常的に文字を書くことは少なくなりましたが

かつては文具四宝と呼ばれるほど
『筆、墨、硯、紙』は多くの人に愛用されていました。

その中でも、硯は最も永く使われるものです。

赤間硯もまた古くからの歴史があり、
その美しく繊細なつくりは多くの人を魅了したといいます。

しかし現在は作り手が少なく、
石の見極めや技術の習得などに10年以上もの時間がかかることもあり

後継者問題に悩まされているそうです。

赤間石ってなあに?

赤間硯に用いているのは
赤間石という赤茶色の石。

深みのある美しい色で、高級感があります。

実際、毛利氏のころには
参勤交代の際に贈り物として用意されていたとか…

かつては藩主の許可がなければ
石の採掘もできなかったそうです。

なぜそこまで赤間石が愛されたのかというと
赤間石は材質が硬く、また石眼などの美しい文様があります。

石に粘りがあり、加工しやすいことが特徴で
赤間石でつくられた硯は墨の発色と伸びがよく、

仮名文字などの細かい表現を必要とする文字を書くことに向いているそうです。

そうした硯として最適な条件がそろっていたことも、
赤間硯が永く愛される要因となっていました。

他の硯との違い

墨を磨る

この赤間石で造られた硯は、
鋒鋩ほうぼうと呼ばれる墨を削る歯の役割をするものが立っていて

よく墨がすれ、また発色も良く、良い墨汁を磨れるのです。

私自身は書道を習っていましたが
最初に購入した書道セットのプラスチックの硯しか使ったことがありません。

墨もあまり削ったことがなく
たいていの場合は墨汁を使っていました。

けれども分かる人が使うと
やっぱりプラスチックの硯ではきれいな墨は磨れないし

そもそも墨をするときにもプラスチックの場合は
片手で硯をきちんと押さえておかなければならず愕然とするそうです。

筆

硯に限らず、書道というものは
筆ひとつとっても驚くほどたくさんの種類がありますよね。

その種類によって書き味が変わったり、
道具によって文字も私たちにいろいろな顔を見せてくれるのかと思うと

なんだかちょっとオモシロイです^^

また、安いものがダメだというわけではありませんが
良いものはきちんとお手入れをすれば
それだけ長い時間使い続けることだできて愛着もわきます。

不思議とそうして使い続けたものは
自分の癖が道具に刻み込まれて、
どんどん使いやすくなっていきますよね~

それはなんだか相棒ができたようでもあり、
良いものを使う楽しみでもあります。

赤間硯の里

作業風景

山口県宇部市の岩滝地区では
赤間硯の里と呼ばれる場所があります。

こちらでは硯の原石も産出され、
現在も昔ながらの手法で数々のうつくしい硯がつくられているそうです。

工房見学や制作体験も楽しめ
実際に赤間硯を手に取ってみることもできます。

赤間硯にはそのままの石の形を活かしてつくられた味のある硯や
きれいに長方形に整えられたもの。

また、硯の縁などに龍などの模様が施された美しい形の硯もあり
職人さんの技術が光ります。

硯

他にも赤間石でつくられた箸立てやペン置きなど
安価で手に取りやすいものもありますよ~!

駐車場やトイレ等の設備も整っているので
足を運びやすい場所です♪

アクセス

赤間硯の里
〒757-0214 山口県宇部市大字西万倉岩滝
 
[利用時間]9:00~17:00
[交通アクセス]宇部ICから車で40分
 

画像出典:https://www.photo-ac.com/

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