これが藩の危機を救ったの!?縁起の良い津和野銘菓「源氏巻」

源氏巻 というお菓子をご存知ですか?

島根県津和野町の銘菓で、
餡をきつね色に焼いたカステラのような薄い生地に包んだお菓子です。

先日、津和野の太鼓谷稲成神社に
行ったのでもちろん買ってきました『源氏巻』!

津和野には源氏巻のメーカーが10軒ほどあるようですが
その中でも私のオススメをご紹介します。

源氏巻 について

 
でも、まずはその前に源氏巻について!

津和野銘菓である源氏巻がどうやってできたのか
その由来について少しだけお話しようと思います。

源氏巻の誕生

源氏巻が誕生したのは
元禄11年、赤穂の浅町内匠守の刃傷が起きる前まで遡るそうです。

当時の津和野藩主
亀井茲親かめいこれちかが勅使の接待役を任せられました。

茲親は指南役の吉良義央きらよしなかに接待の仕方を教えてほしいと頼みますが
吉良は方法を教えないどころか逆に愚弄してきました。

吉良といえば、
みなさん思い出すのはやっぱり「忠臣蔵」ではないでしょうか?

この吉良義央は
吉良上野介義央きらこうずのすけよしなか

赤穂事件の一方の当事者です。

愚弄された茲親は吉良を切ろうと決心します。

武士
出典:https://www.photo-ac.com/

そこへ藩の家老がこれを知ると慌てて、
小判をカステラのような平たい生地に包んで吉良に進上して機嫌とりました。

このおかげで吉良は勅使の接待の方法を茲親に伝授し
騒動が起こることを阻止することができたといいます。

藩では、藩の危機を救っためでたいものとして
小判の代わりに餡を包んだお菓子を作るようになりました。

それが源氏巻のはじまりです。

名前の由来

御簾
出典:https://www.photo-ac.com/

源氏巻の誕生はこうした騒動からですが、
その名前の由来は反対にとっても雅なです^^

幕末になると
藩の御用菓子司を頂くためにこのお菓子が藩主に進上されました。

その時に作られていたのは
薄いカステラ状の生地の中に紫色の餡が詰め込んだもの。

藩主の妻はこれにいたく感動し
源氏物語「若紫」に出てくる和歌

「手に摘みていつしかも見ん紫の根に通ひける野辺の若草」

これを詠んだといいます。
それにあやかって「源氏巻」と名付けられたのです。

藩の危機を救った縁起の良いお菓子には
ピッタリの雅な名前ですよね^^

山本風味堂「 源氏巻 」

山本風味堂「源氏巻」
津和野で私がオススメする源氏巻。
それはスバリ、山本風味堂さんの源氏巻です!

津和野駅から太鼓谷稲成神社の方へと足を進めていると
駅からほど近い場所に山本風味堂さんはあります。

きっと一目でわかるとおもいますよ!

こちらでは、店舗の右側がガラス張りになっていて
店主さんが源氏巻を作っている様子を見ることができるんです。

作業風景

こうやって作ってるんだ~と観察していて
ふとそのガラスに貼ってある文字に気づく私…

『焼きたての源氏巻あります』

エッ??な、なんだって~~~!!

源氏巻は何度も食べたことはあっても
焼きたては食べたことがなかった私。

迷わず入店。

「焼きたての源氏巻、一本ください」

「包装は簡単になるけど大丈夫ですか?熱いから、すぐ食べてもらったほうがいいんです」

もちろ~~~ん!すぐ食べます!

さっそくお店の外に出て食べちゃいました^^

源氏巻
ウワ~~!焼きたての源氏巻~~!

焼きたて
これは本当にびっくりしたのですが
焼きたてだと生地がまだパリパリしていて少し固いんです。

普段口にする源氏巻の生地はフワッとしているので新感覚。

パリパリの生地に包まれた熱い餡が
口の中でホワッと広がって、

焼きたてじゃなければ味わえない食感があります!

太鼓谷稲成神社に向かいながら
食べるのもまたオツではないでしょうか?

アクセス

山本風味堂「源氏巻」
〒699-5605
島根県鹿足郡津和野町後田口479-1

[TEL]0856-72-1012
[駐車場]4台(無料)
[営業時間]9:00~19:00
[休業日]不定休